院長ブログ

名古屋市中区で美容外科を経営する院長の本音。


ステルスマーケティング・・・通称ステマ 

食べログでの不正行為で発覚したような、インターネット上で依頼主から依頼を受けた業者が

あたかも一般消費者のように、依頼主に有利な口コミを投稿し消費者を誘導する事です。

消費者庁はこの問題を重大に受け止め対策を検討するもようです。

食べログ問題では僕も疑わしい経験があります。

食べログは普段から良く使っていますが、以前名古屋ではトップクラスの評価を受け、

予約も3ヶ月以上待たされたフレンチの店が思ったほど美味しくなかった経験があります。

たいした味覚ではありませんから気のせいかもしれませんが、

ステマなどが話題になると「もしかして・・・」って疑心暗鬼になってしまいますね。

ただ、こうしたステマがネット上にはあふれかえっている事実は認識しておく事が大切です。

その中で正確な情報を厳選できる知識を持てば大丈夫です。

僕も良く参考にしているのは楽天のレビュー(感想)です。

楽天のレビューは実際にお店で商品を購入した人しかレビューをかけない方式なので、

不正業者の介入は困難で、レビューの信頼性は非常に高いです。

一方、amazonのレビューは誰でも書くことができるので信頼度は低いです。

それでも、参考程度に見ることはありますが、鵜呑みにはしません。

嘆かわしいことに美容医療でもステマは蔓延しています。

美容外科ランキングサイト、2ちゃんねる、口コミサイト、ヤフー知恵袋、ツイッター、

Facebook、ヤフーやグーグルの関連検索ワードやキーワード入力補助など、

形態は様々ですが、ネット上にあふれています。

また、逆ステマとも言える、他店の悪口や評価の低い書き込みをするという手法もあります。

そういった業者からの勧誘も日常茶飯事です。

アメリカではすでにステマに対する法的規制が始まっているみたいです。

日本でも早く適切な法律ができる事を望みます。


参照元http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120123-00000033-mai-soci


コメント ( 0 )


美容クリニックのウェブサイトに掲載されている、いわゆる「ビフォーアフター」写真。

厚生労働省は、こうした写真のほか、「芸能プロダクション提携クリニック」や

「キャンペーン今だけ○○円」などといった表現を、ウェブサイト上に掲載することを禁止

する方針を決めた。

プチ整形や脂肪吸引など、美容クリニックのウェブサイトに掲載される、施術前とあとの様子

を写した、いわゆるビフォーアフター写真。

街の人は、「なかなか写真通りにはいかないかな」、「(写真のように)なれるとは思わないけど、

参考にはなるのかなと」と話した。

厚生労働省は、これまで規制の対象になっていなかったウェブサイト上での記載内容

について、規制する方針を決めた。

美容外科・北村クリニックのウェブサイトには、「えらが張っていて男っぽい印象でした」、

「ナチュラルなフェースラインで、卵形のかわいい顔になりました」と、施術前後の比較写真

が掲載されている。

美容外科・北村クリニックの北村義洋院長は「これは私どもの雑誌用の広告です。

雑誌に関しては数年前から、ビフォーアフターの写真に関しては、一切禁止ということに

なっています」と話した。

医療機関の広告は、医療法で厳しく制限されていて、雑誌広告などでは、現在、比較写真や

体験談などの掲載も禁止している。

厚労省は、2012年度中に、これまで対象に含まれていなかったウェブサイト上の掲載も、

禁止する方針。

美容外科・北村クリニックの北村義洋院長は「これは、ごくオーソドックスにやっている、

切らないでやる二重まぶた手術の術前術後。写真があった方が、わかりやすいというのは、

これは確かだと思います。病院によっては、手術前のビフォーの方をなんとか貧相に撮って、

術後のアフターをきらびやかに撮って、差を見せつける。そのへんを厚労省は問題にしている

のであろうと」と話した。

内閣府の調査によると、クリニックを選ぶ際、3人に1人が体験談、5人に1人が施術前後の写真

が決め手になったとしているが、今回、厚労省が規制に乗り出したのは、そうした宣伝に関

するトラブルの増加にあった。

国民生活センターに寄せられた美容クリニックの宣伝などに関する相談件数を見ると、2010年

は、5年前に比べて2倍近くに増えている。

国民生活センターの清水碧里さんは「美容医療サービスについて、毎年たくさんの相談が寄

せられているのですが、最近は、インターネットで『ホームページには手術代が約6万円と書

いてあった病院に行ったところ、最終的に、総額約70万円の手術を承諾してしまった』と」

と話した。

街の人は、こうした規制に、「見た目とかそういうのは、言葉で伝えるのは難しいから、写真

は大事だと思う」、「誇大広告が本当にあるんだとしたら、なくなった方がいいと思いま

すけど」と話した。

多くの体験談とあわせ、施術前後の写真をウェブサイト上に掲載している大塚美容形成外科の

石井秀典院長は、今後の対応について、「ビフォーアフターの写真を載せるのは、説明する

意味では非常に大切だと思うが、それを超えてしまっているかなと思われるクリニックは、

確かに見受けられます。野放しだったと思います。厚生労働省で認められた中で、広告活動

をしていく分には問題ないと思うので、患者さんが誤認識というか、そこに至らないような広告

であれば、問題ないと思いますけども」と話した。(Fニュースより)



美容外科に限らず医療機関の広告規制は従来から非常に厳しく規制されていましたが、

それは、雑誌や交通広告のみで、ネット上の広告はまさに無法地帯でした。

ビフォアーアスターを巧妙に見せるクリニック、芸能人、モデル御用達等、

消費者を惑わすキャッチフレーズ。

医療機関と言えど自由競争の原理から、少しでも患者様を呼べる様に努力するのは当然です

が、そこにはモラルが必要です。

モラルが守られないグループには法的に規制しましょう。ということになってしまいます。

嘆かわしいことです。

術前術後の写真は医療機関選びの重要な要素となっていただけに、

最終的には患者様のデメリットになるのではと危惧しております。


コメント ( 1 )

2011年05月07日(土)

原子力推進事業の失敗か?

昨日、菅直人内閣総理大臣は浜岡原子力発電所のすべての原子炉の運転停止を中部電力に対

して要請しました。

その理由は「30年以内にマグニチュード8程度の想定東海地震が発生する可能性は87%と極め

て切迫をしております。こうした浜岡原子力発電所の置かれた特別な状況を考慮するならば、

想定される東海地震に十分耐えられるよう、防潮堤の設置など、中長期の対策を確実に実施す

ることが必要です。国民の安全と安心を守るためには、こうした中長期対策が完成するまでの

間、現在、定期検査中で停止中の3号機のみならず、運転中のものも含めて、すべての原子炉

の運転を停止すべきと私は判断をいたしました。」

何という対応の遅さでしょう、浜岡原子力発電所が東日本大震災レベルの地震&津波に耐えれ

ないことは福島原発事故後、すでに明らかなことです。

ましてや今起こってもおかしくない東海地震のど真ん中の原発で、停止してもすぐに安全と

いう訳ではありません。

浜岡原発以外にも弱耐震性、老朽化などにより停止しなければならない原発は沢山あるの

ではないでしょうか。

もはや、原子力は安全ではありません。これ以上、後生に負の遺産を残さないためにも早急な

方向転換を願うばかりです。


コメント ( 0 )

2011年04月02日(土)

お花見は自粛か、決行か?

石原慎太郎知事が東日本大震災を受けて会見で「同胞の痛みを分かち合うことで連帯感ができ

てくる」と花見の自粛を呼びかけました。

そのためか、都内の公園では 「園内における宴会の自粛のお願い」 という貼り紙が出されて

いるそうです。

たしかに、被災地の事を考えるとそんなことしてる場合ではないと考えてしまいます。

実際に、旅行や歓送迎会などの中止の話を良く聞きます。

片や、石原都知事の発言の数日後、蓮舫節電啓発担当相は「都知事が何とおっしゃったか分

からないが、権力によって自由な行動、社会活動を制限するのは最低限にとどめるべきだ」と

否定的な見解を示しました。

自粛、自粛では経済活動が低迷してしまう。

こちらの意見も分かります。

でも、なかなか花見気分になれないのも事実、テレビで桜の開花の話題もほとんど見ません。

しかし、被災地の復興のためには相当な資金が必要とされています。最低でも10兆円、

妥当な数字としては20兆円だそうです。

そうした資金の調達のためにも被災地以外での活発な経済活動が必要になります。

被災地を応援する気持ちを持って、花見や旅行をすることも大切ではないでしょうか。

僕も、ちょっと遠出してみようかな。


コメント ( 0 )

今朝、新聞を見ていたら東海、東南海、南海地震についての小さな記事を見つけました。

記事では「気象庁が東日本巨大地震で連動して起きたのだから、東海、東南海、南海地震が

連動して起きる事は不思議でないとの認識を示した。」

とありました。

東海地方に住む僕らにとっては見過ごす事の出来ない記事です。

東海、東南海、南海地震はプレート型地震で100〜150年周期でほぼ同じ場所、同じ規模で

発生しています。

最新のものは、1944年(昭和19年)12月7日に、紀伊半島南東沖を震源として発生た

M7.9の昭和東南海地震。

2年後の1946年(昭和21年)12月21日には、和歌山県潮岬南南西沖を震源として発生した

M8.0の昭和南海地震です。

この二つの地震の時は東海地震は連動していませんでした。

東海地震は1854年(安政元年)に起こったM8.4 の安政東海地震が最後です。

つまり、東海地震は最後の発生から既に157年も経過しているのです。

今、発生してもおかしくない状態が続いています。

その東海地震と連動して東南海、南海地震が起きれば、今回の東日本大震災と匹敵、

もしくはそれ以上の規模の被害が出る可能性があります。

政府は1978年に「大規模地震対策特別措置法」を制定し、その中で静岡県下を中心とした

「地震防災対策強化地域」を設定し、体積歪計やGPSなどの観測機器を集中して設置するこ

とで世界でも例を見ない警戒宣言を軸とした「短期直前予知を前提とした地震対策」

をとる事になりました。

短期直前予知は緊急地震速報とは違い地震発生前の前兆を捉え地震の発生を予知する

ことです。

前兆とは震源域のプレートの一部が地震の発生前に剥がれ、ゆっくりと滑り動き始めると

される現象で前兆すべり(プレスリップ)と呼ばれています。

実際に1944年の東南海地震の際は震源域で2〜3日前から、非常に顕著な前兆すべりが

観測されていました。

前兆すべりを検出する為の装置「体積ひずみ計」は愛知県及び静岡県に既に数十カ所設置さ

れているようです。

この体積ひずみ計が地下の岩盤の動きを観測すると、東海地震観測情報が発表されます。

その後観測値の程度が大きくなり、前兆すべりである可能性が高まった場合には

「東海地震注意情報」が発表されます。

そして、さらに前兆すべりが強まると、地震防災対策強化地域判定会が招集され、データを

元に、それが大規模な地震に結びつく前兆現象であるかどうかを緊急に判断します。

判定会での検討結果を受け、気象庁長官が「もうすぐ東海地震が起きそうだ」と判断した場合、

ただちに気象庁長官はその旨を内閣総理大臣に「地震予知情報」として報告し発表されます。

但し、この前兆すべりは地震発生前に必ず起きるわけではないので、100%予知することは

不可能ですが、もし東海地震の予知が上手く行けば地震の被害を大幅に減らす事が可能です。

でも、予知も大事ですが地震対策も大切です。

天災は忘れた頃にやってくるとは限りません。

日常から、地震防災対策をしっかり考えて、準備をして置くことが被害を最小限にするために

は不可欠です。


コメント ( 0 )