院長ブログ

名古屋市中区で美容外科を経営する院長の本音。

今朝、新聞を見ていたら東海、東南海、南海地震についての小さな記事を見つけました。

記事では「気象庁が東日本巨大地震で連動して起きたのだから、東海、東南海、南海地震が

連動して起きる事は不思議でないとの認識を示した。」

とありました。

東海地方に住む僕らにとっては見過ごす事の出来ない記事です。

東海、東南海、南海地震はプレート型地震で100〜150年周期でほぼ同じ場所、同じ規模で

発生しています。

最新のものは、1944年(昭和19年)12月7日に、紀伊半島南東沖を震源として発生た

M7.9の昭和東南海地震。

2年後の1946年(昭和21年)12月21日には、和歌山県潮岬南南西沖を震源として発生した

M8.0の昭和南海地震です。

この二つの地震の時は東海地震は連動していませんでした。

東海地震は1854年(安政元年)に起こったM8.4 の安政東海地震が最後です。

つまり、東海地震は最後の発生から既に157年も経過しているのです。

今、発生してもおかしくない状態が続いています。

その東海地震と連動して東南海、南海地震が起きれば、今回の東日本大震災と匹敵、

もしくはそれ以上の規模の被害が出る可能性があります。

政府は1978年に「大規模地震対策特別措置法」を制定し、その中で静岡県下を中心とした

「地震防災対策強化地域」を設定し、体積歪計やGPSなどの観測機器を集中して設置するこ

とで世界でも例を見ない警戒宣言を軸とした「短期直前予知を前提とした地震対策」

をとる事になりました。

短期直前予知は緊急地震速報とは違い地震発生前の前兆を捉え地震の発生を予知する

ことです。

前兆とは震源域のプレートの一部が地震の発生前に剥がれ、ゆっくりと滑り動き始めると

される現象で前兆すべり(プレスリップ)と呼ばれています。

実際に1944年の東南海地震の際は震源域で2〜3日前から、非常に顕著な前兆すべりが

観測されていました。

前兆すべりを検出する為の装置「体積ひずみ計」は愛知県及び静岡県に既に数十カ所設置さ

れているようです。

この体積ひずみ計が地下の岩盤の動きを観測すると、東海地震観測情報が発表されます。

その後観測値の程度が大きくなり、前兆すべりである可能性が高まった場合には

「東海地震注意情報」が発表されます。

そして、さらに前兆すべりが強まると、地震防災対策強化地域判定会が招集され、データを

元に、それが大規模な地震に結びつく前兆現象であるかどうかを緊急に判断します。

判定会での検討結果を受け、気象庁長官が「もうすぐ東海地震が起きそうだ」と判断した場合、

ただちに気象庁長官はその旨を内閣総理大臣に「地震予知情報」として報告し発表されます。

但し、この前兆すべりは地震発生前に必ず起きるわけではないので、100%予知することは

不可能ですが、もし東海地震の予知が上手く行けば地震の被害を大幅に減らす事が可能です。

でも、予知も大事ですが地震対策も大切です。

天災は忘れた頃にやってくるとは限りません。

日常から、地震防災対策をしっかり考えて、準備をして置くことが被害を最小限にするために

は不可欠です。


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