院長ブログ

名古屋市中区で美容外科を経営する院長の本音。

アクチパッチ

アクチパッチ


アクチパッチ(Actipatch)とは、アメリカ(メリーランド)の企業BioElectronicsが開発した、持続的に電磁気を発生させる医療器機です。


アクチパッチ

アクチパッチ


この機器は、手術後に用いられ、術後の腫れ、内出血、炎症、痛みを早期に軽減させます。

アクチパッチ(Actipatch)の作用機序について
細胞は1つ1つが帯電した小さな装置です。手術により損傷を受けると、細胞の帯電が減少します。それは細胞活動の低下を意味し、炎症を起こす伝達物質が放出され、痛みが発生し、損傷治癒の開始に必要な細胞間の連絡を抑制してしまいます。アクチパッチ(Actipatch)は損傷を受けた細胞に、細胞活動を回復させる周波数の穏やかな電流を誘導し、痛み炎症の伝達物質の放出を抑制し、血流を増やし通常の細胞の相互関連を再構築します。その結果、組織は早く回復を始め、腫れ、内出血、炎症、痛みを早く落ち着かせます。


アクチパッチの効果

アクチパッチの効果


アクチパッチ使用部位のみ内出血の引きが早くなっています。中央に電池が着いています。
約720時間使用可能です。電池の取り替えは出いないようです。


目の上下のしわとり後に使用例

目の上下のしわとり後に使用例


目の下の弛み取り(下眼瞼除皺術)後などに効果的だと思います。


術前と術後2週目

術前と術後2週目


通常の術後よりは回復が早いようです。


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左からトレチノイン、ハイドロキノン、ビタミンCローション

左からトレチノイン、ハイドロキノン、ビタミンCローション


当院のシミ治療にはアレキサンドライトレーザーの照射と高濃度ビタミンCローション、トレチノイン、ハイドロキノンの塗布を行っております。レーザー照射のみの治療と比べ炎症後色素沈着の発生が少なく良好な結果が得られています。

今日はレーザーやトレチノインなどの薬について説明します。

レーザーとは
レーザーとは一つの波長の電磁波のことを言います。放射線も紫外線も可視光線も赤外線も電波もすべて電磁波ですが、それぞれ波長が異なっています。
紫外線の波長は280から400 nm(ナノメーター)、可視光線は400nmから760nm、赤外線は760nmから1mmです。 当院で使用するアレキサンドライトレーザーの波長は755nmで、可視光線の中でも一番波長の長いところに位置する赤色の光です。
電磁波は波長が短いほどエネルギーが高いという特徴があります。放射線や紫外線は波長が短いために、エネルギーが非常に高く、ダイレクトに遺伝子にダメージを与えたり、活性酸素を生じさせて、皮膚の老化を促進します。しかしながら波長の長い可視光線では、エネルギーが低いために遺伝子やタンパク質にダメージを与えることはありません。そしてアレキサンドライトレーザーは可視光線のなかでも波長の長い、穏やかな光で、メラニンに吸収されやすいという特徴を持っています、出力を上げることで、メラニンを持った細胞を破壊することが可能です。


トレチノインとは
トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)とはビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性はビタミンAの約50-100倍であり、ビタミンA類の体内での生理活性の本体そのものであります。このトレチノインは、誰でも血液中にごく微量流れているものですから、抗原抗体反応を起こしたり、アレルギー反応を起こすことがありません。
トレチノインの皮膚に対する作用には以下のようなものがあります。
1.古い角質を剥がす作用。
2.表皮細胞の分裂・増殖を促進させる作用。
3.皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌を抑える作用。
4.真皮のコラーゲンの生産を促進し、皮膚の張り、小じわを改善する作用。
5.表皮内でのヒアルロン酸などの粘液性物質の生産を促進し、皮膚をみずみずしくする作用。

ハイドロキノンとは
ハイドロキノンはメラニン合成酵素であるチロジナーゼの阻害剤です。さらにメラニン色素を作るメラノサイトに対して細胞毒性もあります。すなわち、しみの原因であるメラニン色素を作らせなくする漂白剤です。市販の美白製品では、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキスなどを配合した化粧品や医薬部外品が多数ありますが、成分の作用がハイドロキノンに比べて非常に弱い(100分の1程度)ため、市販されている商品の濃度では実際の美白効果は期待できません。

高濃度ビタミンCローションとは
ビタミンCは好中球より放出された活性酸素やフリーラジカルを還元作用により無毒化します。炎症を起こす活性酸素を減らし、炎症を抑えます。美白効果は非常に弱いですが、副作用がほとんどありません。

レーザー照射と合わせてこれらの薬を使用し、シミの治療を行います。


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ハッピーリフト

ハッピーリフト


イタリアのプロモイタリア社製の溶ける糸を使ったフェザーリフトaptos(アプトス)です。
この糸は約1年で吸収され、異物が残らないので違和感やアレルギーなどの副作用の心配が少なく安心です。
通常のアプトスと同じように糸の周囲にコラーゲン線維がつき、効果は長く持続します。


Aptosに比べノッチ数(返し)を増やしているため、リフティング力は25%アップ、張力は37%アップしています。しかし、溶ける糸のため持続(もち)は従来アプトスより短いことが予測されます。まだ、臨床データが少ないため今後の検討が必要です。


更に今後、アプトスより長い糸を使うwaptos(ワプトス)用の溶ける糸の効果を検証していく予定です。より安全でより効果的な方法が次から次へと研究されています。しかし実際に臨床で使えるモノは極わずかです。それらの見極めも重要です。よりよいモノを患者さんに提供できるよう、情報収集、データ収集、研究を怠らないよう今後とも切磋琢磨して参ります。


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イザベル・ディノワールさん

イザベル・ディノワールさん


昨年11月にフランスで、世界初となる顔面の一部の移植手術を受けた女性が2月6日(現地時間)、手術後の会見に執刀医ジャン・ミシェル・ドゥベルナール医師と共に出席し、術後の顔を披露しました。
手術を受けたイザベル・ディノワールさんは昨年5月に顔の怪我をしたとニュースで聞いていたので僕は、交通事故等の怪我なのかと思っていましたが、彼女の説明を聞いてビックリしました。
彼女はなんと寝ている間に愛犬のラブラドルレトリバーに咬まれたと言うのです。しかも咬まれた時に痛みはなく目も覚めなかった、目が覚めたときも気が付かず。体を起こして普通にタバコを吸おうとしてタバコが唇にくわえられず、しばらくその理由がわからなかったと話しています。
そして、「床に広がった血と、隣にいる犬が目に入って、鏡で自分の顔を見て、そこに映ったものにぞっとしました。自分の見たものが信じられなかった――痛みを感じなかったから、なおさらだった。この日から私の人生は変わってしまいました。」と語っています。
ディノワールさんは当時、個人的な問題をいくつか抱えていて、1週間ほど悩んだ末、全てを忘れるために数種類の薬を飲んで眠ったと説明していますが、犬に口や鼻をかみちぎられても痛みすら感じなかったのは、眠っていたと言うより薬の飲み過ぎで昏睡状態だったのでは?それでお腹の空いた愛犬は何とか主人を起こそうとするがうんともすんとも起きなくて噛みついてしまったのでは?と僕は思いますが、会見では特に触れていないようでしたが・・・

そして世界で初めって11月27日にフランスのアミアンで顔面移植術が行なわれた訳ですが、顔面移植術は技術的に難しいとゆう理由で行われなかった訳ではありません、マイクロサージェリーの発展で今や血管、神経吻合はごく一般的な技術です。特に日本はその分野では世界でも最高水準の技術があります。それでも顔面移植は行われて来ませんでした、日本では法的な問題もありますが、世界的には、倫理面で問題があって、非難されるのを覚悟して行う医師がいなかったためです。
顔面移植なんてSF映画の世界と言う印象がありますが、現実的にかなり高度な手術が可能になっています。また、顔面移植手術しか修復の見込みがない患者さんもいっぱいいます。実際ジャン・ミシェル・ドゥベルナール医師は他にも5件の顔面移植を実施するための許可をフランスの保健関係当局に求めていると述べています。
日本でも早期の法整備と倫理面での検討が今後の課題となってきます。


スクリーンは術前の状態

スクリーンは術前の状態


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へそピアス

へそピアス


サラ美容外科では、へそピアスの穴あけ(ピアッシング)をしています。
写真はへそピアスを初めてされる方用のファーストピアスです。
軸の部分がシリコン性で肌に優しく、清潔で、穴の安定も早く穴開け後のケアが簡単です。飾りとキャッチの部分はステンレス製とチタン製があります。アレルギーが心配な方にはチタン製がお勧めです。


へそピアス

へそピアス


全長23mm
飾り部分の直径8mm
キャッチの直径5mm
軸の長さ12mm
軸の太さ1.6mm(14ゲージ)


へそピアス

へそピアス


小さい球の方がキャッチでネジ式になってます。回してはずせます。


へそピアス

へそピアス


色は3種類あります。左から青色(aqua)、透明(crystal)、ピンク(light rose)です。

スワロフスキークリスタルを使用したへそピアスの販売もしています。


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