院長ブログ

名古屋市中区で美容外科を経営する院長の本音。

今日は最新のシワ取り美容医療のスプリングアプトスを紹介します。スプリングアプトスはアプトスやワプトスの開発者のスラマニーツェ博士が新たに開発したシワ取り用のスレッド(糸)です。アプトスやワプトスは棘(返し)の付いたスレッドですが、スプリングアプトスはコイル状のスレッドです。このスレッドはコイルを伸ばした状態で皮下に挿入します、するとコイルは元に戻ろうと縮みます。この復元力が皮膚の収縮力となりしわとり効果が現れます。


スプリングアプトス

スプリングアプトス


スプリングアプトス

スプリングアプトス


糸はコイル状に針に巻いてあります

糸はコイル状に針に巻いてあります


今のところ、スプリングアプトスの効果が最も現れるのは、口角のシワ(マリオネットライン)の様ですが、ワプトス、アプトスと併用したり、他の部位での効果についても今後検討の余地があると思います。また、長期の経過観察による副作用やデメリットの発生についてもデータ収集が必要です。


コメント ( 3 )

今日はダイエットピル(ダイエット薬品)について書きます。

ここ数年、国内未承認のダイエット薬品の個人輸入が激増しています。それと共に、いくつかの問題も起きているようです。
薬事法違反の仲介業者や悪質な偽物販売の業者などもあると聞きます。そういった業者のために折角の有効な薬が、何か怪しい薬の様に誤解されてしまいます。
もう一つ困ったことは、個人輸入した人のほとんどは、医師の診察なく自己判断で使用していることです。
当院でも何名か個人輸入で使用している方を診察したことがあります。
効果が全く現れていないのに漫然と使用している方、
BMI35以下で使用している方、
栄養失調になっている方、
過食症の治療として使っている方
など、かなり危険な使用状況と思われる方を目にします。
こういった状態は厚生労働省も把握していると思います。
いずれはダイエットピルだけでなく医薬品全体の個人輸入にも今以上に厳しい規制がかかってしまい、結局、国内未承認薬を本当に必要としている患者さんにまで制限が加わり、不便になってしまうのでは、と危惧しております。

一般的なダイエットピルを2つ紹介します。

ゼニカル(XENICAL)
スイス・ロシュ社と英国・グラクソ・スミスクライン社が共同で開発した、ダイエット薬です。

効能  
摂取した食べ物の脂肪分の吸収を30%程度カットする
作用機序 
ゼニカルはリパーゼ阻害酵素です。つまりリパーゼとうゆうものの働きを悪くさせる薬です。
では、リパーゼはどんな働きがあるのでしょう。
リパーゼとは胃液や膵液に含まれています、食物を食べると胃液、膵液が分泌されます。リパーゼは胃や腸で食物中の脂肪(トリグリセリド)に働きかけ脂肪を脂肪酸やモノグリセリドに分解します。(脂肪酸が沢山集まった固まりが脂肪です。)ゼニカルはこの働きを悪くさせます。つまり脂肪を分解できなくするのです。脂肪は脂肪酸やモノグリセリドに分解されないと腸管から体内に吸収されません。とゆうことは脂肪が吸収されにくくなるとゆうことです。
適応 
食事療法や運動療法で効果が不十分な高度肥満症
BMI 30以上の方
 BMI(Body Mass Index)=体重(kg)/身長(m)の2乗

用法
1日3回 食事中に1回1錠内服(食間ではなく食事をしている間に飲みます。)
   脂肪分が少ない食事の時は服用しなくても良いです。

副作用 
脂肪便(油性便) 便通過多 下痢 腹部膨満感 放屁 

注意
ベータカロチンやビタミンEといった脂肪に溶けやすい栄養素の吸収も阻害してしまうので、果物や野菜を多く含む食生活を心がけてください。

使用禁止  
糖尿病患者 精神病の既往 てんかん 高齢者 妊産婦、授乳婦 小児 

 


ゼニカル

ゼニカル


サノレックス(Sanorex,マジンドール錠)

効果 
食欲に関わる神経に働き、食欲を押さえます
適応 
食事療法 運動療法で効果が不十分な高度肥満症
BMI 35以上の方
BMI(Body Mass Index)=体重(kg)/身長(m)の2乗

用法 
食事療法や運動療法の補助として1日1回 昼食前に1錠内服する。 

注意  
注意力が低下することがあるので自動車等の運転や危険な機械の操縦は控える様にする。
1ヶ月の服用で効果が認められない場合は服用を中止する。
使用期間は3ヶ月を限度とする。

副作用  
口の渇き 吐き気 便秘 不眠 脱力感 血圧変動 めまい 頭痛 動悸 尿が出にくい

長期間服用後に内服を中止して現れる副作用(依存症)
 イライラ 不安感 不眠 ふるえ 痙攣 混乱 幻覚(徐々に減量すれば大丈夫)

肺高血圧症の症状  
 息苦しい 息切れ、 胸の痛み、 気を失う

使用禁止  
糖尿病患者 精神病の既往 てんかん 高齢者 妊産婦、授乳婦 小児 

併用禁止薬剤 
MAO阻害剤 昇圧剤 降圧剤 インスリン アルコール(飲酒) ハロタン 中枢神経刺激剤(アマンタジン) 甲状腺ホルモン 

注:サノレックスは国内未承認ではありません。


サノレックス

サノレックス


コメント ( 124 )

 第4回国際美容外科学会パート2。昨日の続きです。


野村夫妻

野村夫妻


 高須クリニックで若返りプロジェクトを予定している。野村沙知代さんと、野村監督です。何で表彰されているのか忘れました。野村監督の楽天監督就任で沙知代さんも忙しくて、若返りプロジェクトやってる場合じゃないみたいですね。


チェン・リーリーさんと

チェン・リーリーさんと


 中国人造美女大会3位のチェン・リーリーさんとちょっとお話しました、モデルの仕事をしてるとおっしゃってました、とても綺麗な方でしたが、それにも増して背が高いのにビックリしました。


スラマニーツェ博士(子)

スラマニーツェ博士(子)


 フェザーリフトの開発者スラマニーツェ博士です。親子でアプトス、ワプトス、更にスプリングアプトスを開発する僕が、今最も注目している美容外科医です。話すと結構おもしろい性格で、友達になれそうです。


郷ひろみ

郷ひろみ


 パーティーのラストは郷ひろみさんのスペシャルライブがありました。さすが会長高須先生、やることが派手です。剃れと、郷ひろみさんとっても50才に見えません。


郷ひろみ

郷ひろみ


 医者ばっかりの集まりなのに何でこんなに盛り上がるの?ってくらい盛り上がってました。最後のGOLDFINGER'99は最高でした。


コメント ( 1 )

2005年12月28日(水)

第4回国際美容外科学会

 1ヶ月以上前ですが11月13〜14日に開催された国際美容外科学会に参加してきました。13日の会場は赤坂プリンスホテルでした。美容外科学会に限らずほとんどの学会は、ホテルの広間で開催されます。大きな学会ですと1000人を越える参加者が集まる学会もあります。今回の学会には500人程度いたと思います。久々の国際学会で、海外からの演者(発表する人)や参加者も多く特に中国、韓国の先生が多数いらっしゃいました。多数の興味的な発表があってとても有意義な学会で、すでにいくつか取り入れた技術、手法もあります。


学会会場

学会会場


 学会会場です。会場は今学会は2カ所ありました。自分の興味のある発表をしている会場に行きます。演者が前の白いスクリーンにスライドを映しながら新しい技術、自分の経験、治療効果の統計的な解析など、多種多様の発表があります。非常に勉強になる発表もありますが、全く無意味な発表も中にはあります。


学会会場

学会会場


 壇上の席にいる左の二人はロシアのフェザーリフト(アプトス、ワプトス)第一人者のスラマニーツェ親子です。親父さんは英語が話せない様で発表は息子が一人でしていました。


司会 岡田真澄

司会 岡田真澄


 13日の学会終了後会長主催のパーティーがありました。
普段も学会後に懇親会みたいなものはありますが、今回は何かいつもと違う雰囲気がしました。何たって司会が岡田真澄さんです。少し痩せていましたが元気そうなお姿でした。


中国人造美女大会表彰

中国人造美女大会表彰


 中国で行われた人造美女大会の入賞者の表彰がありました。実はこの中に高須先生以外にもう一人男性ががいます。分かりますか?
 左から3位入賞のチェン・リーリーさん、優勝のフェン・チンさん今学会会長の高須先生、話題賞のリゥシャオジンさんです。
 そうです。話題賞のリゥシャオジンさんは男性です、と言うより元男性です。僕もいわれるまで全く気付きませんでした。


各界著名人の表彰

各界著名人の表彰


 続きまして美へのあくなき追求で各界著名人の表彰がありました、みんな高須先生にお世話になってる患者さんです。左から、林葉直子さん、キューティー鈴木さん、高須先生、かなつ久美、中村ウサギさんです。皆さんおキレイですね。

 まだまだパーティーは続きますが、時間がありません、今日はここまで、ごめんなさい。


コメント ( 2 )


 ここ最近、美容外科ではプチ整形が盛んでサラ美容外科でも、ヒアルロン酸、ボトックス(BOTOX)、プラセンタ(胎盤エキス)など注射で行う治療がとても増えています。これらの治療の際、患者さんに良く質問されるのが「痛いですか?」です。やっぱり痛みって気になりますよね!僕も人並みに痛がりですから、痛くない方法と、痛い方法とあったらやっぱり痛くない方法を選びます。注射でもできるだけ痛くない方が良いに決まってます。でも、注射って何で痛いんでしょうか???。ほとんどの方は針を刺すから痛いとお考えでしょうが、実は注射の痛みには針が刺さる時の痛みともう一つ、注射器の内容物が注入されるときの痛みがあります。注射を受けた際に、痛みの出方を集中して感じ取ると(そんな余裕ないと思いますが(^_^;))、最初にチクッとして、それからジワーと痛くなるのが分かると思います。最初のチックが針が穿刺された時の痛みで、ジワーが薬液が注入される時の痛みです。チクッの痛みは場所や針の太さによって変わります。ジワーの痛みは薬液の量、pH、粘調度や注入速度によっても変わってきます。
 このチクッの痛みを和らげるためにペンレスを使用します。ペンレスは貼付局所麻酔剤、局所麻酔シール、局所麻酔テープ、リドカインテープとも呼びますが、所謂、皮膚に貼る麻酔です。用法は、ペンレスを注射予定部に約30分〜1時間前に貼付します。効果は個人差もありますが、十分効く人は針の穿刺時の痛みはほとんどなくなりますが、注入時の痛みは多少感じます。
 ジワーの痛みを少なくする方法は、できるだけゆっくりと注入することです。こちらの応用として電動局所麻酔器なども使用しております。他にもエムラクリーム(EMLA CREAM)や33ゲージ針など、プチ整形の痛みを少なくする方法があります。
 


コメント ( 0 )